不貞慰謝料を請求された場合のポイントを弁護士が解説

 

 

吉津和輝(登録番号57714 茨城県弁護士会所属) 市川法律事務所に所属する弁護士です。

目次

  1. 請求されたらまず冷静に
  2. 請求額は必ずしも払う必要はない
  3. 減額できるケースとは
  4. 絶対にやってはいけないこと
  5. 示談書にサインする前に確認すること
  6. 弁護士に相談すべき理由
  7. まとめ

1. 請求されたらまず冷静に

突然、不倫相手の配偶者から内容証明郵便が届いた、あるいは弁護士から連絡が来た——そういった状況は、非常に動揺するものです。

まず知っておいていただきたいのは、請求された金額をそのまま払う義務はないということです。慌てて全額払ったり、不用意に連絡を返したりする前に、冷静に状況を整理することが大切です。


2. 請求額は必ずしも払う必要はない

不貞慰謝料は、相手が提示した金額が「正しい金額」ではありません。請求額はあくまで相手方の主張であり、交渉によって減額できる余地があります。

また、そもそも法律上の支払い義務があるかどうかも確認が必要です。例えば、すでに婚姻関係が破綻していた場合には、慰謝料の支払い義務が認められないこともあります。


3. 減額できるケースとは

以下のような事情がある場合、慰謝料が減額される可能性があります。

相手の婚姻を知らなかった 交際相手が既婚者であることを知らなかった場合、不法行為が成立しないとして、慰謝料の支払い義務が認められないケースがあります。ただし、「知らなかったことに過失があった」と判断される場合は支払い義務が生じることもありますし、そもそも知らなかったということについて立証の問題もあります。

婚姻関係がすでに破綻していた 不貞行為の時点で、相手夫婦の婚姻関係がすでに破綻していた場合、慰謝料が認められないか、大幅に減額されることがあります。

不貞の期間が短い・1回限り 不貞の期間や回数が少ない場合、継続的な関係があった場合に比べて金額は低くなります。

離婚に至っていない 請求者の夫婦が離婚せずに婚姻関係を続けている場合、慰謝料は低くなる傾向があります。

すでに不貞相手が慰謝料を払っている 不貞相手がすでに慰謝料を払っている場合、二重払いにならないよう調整されることがあります。

例えば、不貞が発覚した時点で相手方から200万円や多いと500万円の請求を受けることもありますが、不貞発覚後も夫婦が離婚していなかったり、不貞期間が短いなどの事情から、大きく金額が減額されるケースも実際にはあります。


4. やってはいけないこと

 

①感情的に相手と直接やり取りする 請求してきた相手(不倫相手の配偶者)と直接連絡を取り合うと、余計なことを言ってしまったり、不利な発言を証拠にされるリスクがあります。

②言われるままに示談書にサインする 内容を十分確認せずにサインすると、不当に高い金額を認めてしまったり、不利な条件に縛られることがあります。

③無視する 請求を無視していると、調停や訴訟に発展し、より不利な状況になります。適切に対応することが重要です。


5. 合意書にサインする前に確認すること

合意によって解決する場合、示談書の内容をしっかり確認することが重要です。

確認すべき主なポイント

  • 金額は適正か
  • 分割払いの場合、条件は現実的か
  • 「今後一切の請求をしない」などの清算条項が入っているか
  • 口外禁止条項の内容は適切か
  • 不貞相手への請求と二重払いにならないか

特に、清算条項(今後追加で請求しないという条項)が入っているかどうかは非常に重要です。この条項がないと、後から追加請求されるリスクがあります。


6. 弁護士に相談すべき理由

不貞慰謝料を請求された場合、弁護士に依頼することで以下のことが可能になります。

  • 請求額が法的に妥当かどうかを判断してもらえる
  • 減額交渉を代わりに行ってもらえる
  • 相手との直接のやり取りをせずに済む
  • 示談書の内容を適切にチェックしてもらえる
  • 訴訟になった場合もそのまま対応してもらえる

「払わなければならないのは分かっているが、金額が高すぎる」という場合でも、弁護士が交渉することで適正な金額に落ち着くケースは多いです。


7. まとめ

不貞慰謝料を請求された場合、慌てて動かず、まず冷静に状況を整理することが大切です。

  • 請求額をそのまま払う義務はない
  • 状況によっては減額・支払い不要になることもある
  • 示談書にサインする前に内容を確認する

「突然請求が来て、どう対応すればいいか分からない」という方も、まずはご相談ください。当職(弁護士吉津和輝)では、離婚・慰謝料について初回の法律相談を無料で対応しております。

 

本サイトの記事は一般的な情報提供を目的としており、個別事案への法的アドバイスではありません。具体的なご相談は弁護士にお問い合わせください。

 

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