相続問題のブログ
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2026/04/06
相続財産に暗号資産(ビットコイン・イーサリアムなど)が含まれているか調べる方法 見落とし防止チェックリスト・弁護士吉津和輝
相続・遺産分割
相続財産にビットコイン・暗号資産が含まれているか調べる方法
見落とし防止チェックリスト
弁護士 吉津和輝(茨城県弁護士会所属)市川法律事務所に所属する弁護士です。
暗号資産(仮想通貨)は通帳や登記簿のように目に見える形で残らないため、相続人が存在に気づかないまま手続きが終わってしまうケースがあります。申告漏れは追徴課税の対象となりますが、処分前に見つけられなければ資産が永遠に失われることもあります。調査の手順と見落とし防止のポイントを解説します。
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Qなぜ暗号資産は見落とされやすいのですか?
A
暗号資産は完全にデジタルで管理される資産であり、預貯金のように金融機関から通知が届いたり、不動産のように登記簿に記録されたりすることがありません。また、家族に保有を伝えていないケースも少なくありません。
さらに、遺品整理の際にスマートフォンやパソコンを早急に処分・初期化してしまうと、取引所へのアクセス情報や秘密鍵などの手がかりが永久に失われるリスクがあります。
暗号資産は相続財産として相続税の課税対象となるため、相続財産の調査において見落としは許されません。申告漏れが税務調査で発覚した場合、追加の相続税に加えて延滞税・無申告加算税等が課される場合があります。
さらに、遺品整理の際にスマートフォンやパソコンを早急に処分・初期化してしまうと、取引所へのアクセス情報や秘密鍵などの手がかりが永久に失われるリスクがあります。
暗号資産は相続財産として相続税の課税対象となるため、相続財産の調査において見落としは許されません。申告漏れが税務調査で発覚した場合、追加の相続税に加えて延滞税・無申告加算税等が課される場合があります。
⚠️ 故人のスマートフォン・パソコン・USBデバイス等は、相続財産の調査が完了するまで処分・初期化しないことをおすすめします。取引所のアプリや秘密鍵の情報が失われると、資産を取り出せなくなる可能性があります。
Q暗号資産を持っていたかどうか、どうやって調べますか?
A
以下のチェックリストに沿って調査することをお勧めします。
暗号資産の存在を確認するチェックリスト
- 生前の会話・言動を思い出す:「仮想通貨で儲かった」「ビットコインを買った」などの発言がなかったか確認する
- スマートフォンのアプリを確認する:Coincheck・bitFlyer・GMOコイン・SBI VCトレード等の取引所アプリがインストールされていないか確認する
- パソコンのブラウザ履歴・ブックマークを確認する:取引所のウェブサイトへのアクセス履歴がないか確認する
- メールの受信履歴を確認する:取引所からの取引確認メール・ログイン通知メール・口座開設完了メールがないか確認する
- 郵便物を確認する:取引所から届いた書類(本人確認書類の返送、残高報告書等)がないか確認する
- 銀行口座の入出金明細を確認する:取引所への送金や、取引所からの入金(売却代金)の履歴がないか確認する
- 確定申告書を確認する:第二表の「雑所得」欄に暗号資産の利益が申告されていないか確認する
- 遺品の中にUSBデバイスがないか確認する:見慣れないUSBデバイスはハードウェアウォレット(個人管理型の暗号資産保管装置)の可能性がある
- 金庫・貸金庫の中を確認する:数字や英単語が羅列された紙(リカバリーフレーズ)がないか確認する
- パスワード管理アプリ・メモを確認する:取引所のIDやパスワードが保存されていないか確認する
確定申告書の第二表「雑所得」欄は特に重要な手がかりです。暗号資産の売買益は雑所得として申告義務があるため、過去の申告書に記録が残っている場合があります。
Q取引所の口座があることがわかったら、次はどうすればよいですか?
A
取引所の口座があることが判明したら、その取引所に相続人として問い合わせを行います。国内の主な取引所(Coincheck・bitFlyer・GMOコイン・SBI
VCトレード等)の多くは相続手続きのページを設けており、必要書類を提出することで残高の確認・相続手続きを進められる場合があります。ただし取引所によって対応状況は異なり、必ずしも応じてもらえるとは限りません。
取引所への問い合わせ時に一般的に必要な書類は以下のとおりです。
取引所への問い合わせ時に一般的に必要な書類は以下のとおりです。
| 書類の種類 | 内容 |
|---|---|
| 被相続人の死亡を証明する書類 | 死亡診断書・除籍謄本等 |
| 相続関係を証明する書類 | 戸籍謄本(出生から死亡までの連続したもの)または法定相続情報一覧図 |
| 遺産分割に関する書類 | 遺言書・遺産分割協議書など(相続人が複数の場合) |
| 相続人全員の印鑑証明書 | 市役所等で発行できる |
| 代表相続人の本人確認書類 | 運転免許証・マイナンバーカード等 |
取引所ごとに必要書類・手続き方法が異なります。まず各取引所の公式サイトで「相続手続き」のページを確認し、問い合わせ窓口に連絡してください。取引所名がわかっている場合は「〇〇(取引所名)相続手続き」で検索すると手続きページが見つかります。
Qどの取引所を使っていたかわからない場合はどうすればよいですか?
A
利用していた取引所が特定できない場合は、以下の方法で絞り込みを試みます。
- 銀行口座の入出金明細から特定する:国内取引所への送金は、入出金明細に取引所名が記載される場合があります。複数年分の明細を確認してください。
- メールの受信箱を検索する:「仮想通貨」「暗号資産」「ビットコイン」「Coincheck」「bitFlyer」「GMOコイン」等のキーワードで受信メールを検索する。
- 金融庁の登録業者一覧と照合する:金融庁が公表している国内の暗号資産交換業者登録一覧を参照し、スマートフォンのアプリやブラウザ履歴と照合する。
- 主要な取引所に問い合わせる:相続人であることを証明する資料の提出を求められるのが通常であり、個人情報保護の観点から口座の有無の回答自体を拒否する取引所もありえます。弁護士に依頼して弁護士会照会(弁護士法第23条の2)を活用する方法も検討できます。
国内の主な暗号資産取引所としては、Coincheck・bitFlyer・GMOコイン・SBI VCトレード・bitbank等があります。金融庁の登録業者一覧は金融庁ウェブサイトで公開されています。
Q個人ウォレット(ハードウェアウォレット等)を使っていた場合はどうすればよいですか?
A
個人で秘密鍵を管理するウォレット(ハードウェアウォレット・ソフトウェアウォレット等)の場合、取引所への問い合わせでは残高を確認できません。以下の手順で対応します。
- ハードウェアウォレット本体を探す:遺品の中にLedger・Trezor等のUSBデバイスがないか確認する。一見通常のUSBメモリと区別がつかない場合もあるため、見慣れないUSBデバイスは安易に廃棄しないでください。
- リカバリーフレーズ(シードフレーズ)を探す:12〜24個の英単語が羅列された紙・手帳のメモ・金庫の中を確認する。これがあれば別のデバイスで資産を復元できます。
- パソコン・スマートフォン内のウォレットアプリを確認する:MetaMask等のブラウザ拡張機能やアプリが入っている場合、パスワードがわかればアクセスできます。
⚠️ 個人ウォレットの場合、秘密鍵またはリカバリーフレーズがなければ技術的に資産を取り出すことは事実上不可能です。ハードウェアウォレットとリカバリーフレーズが書かれた紙を誤って処分すると、資産が永久に失われます。遺品整理の際は専門家に相談してから判断することをお勧めします
「故人が暗号資産を持っていたか調べたい」「取引所への相続手続きの進め方がわからない」「暗号資産を含む遺産分割で相続人間で意見が分かれている」など、相続に関するご相談はお気軽にどうぞ。状況をお聞きした上でご説明します。
弁護士 吉津和輝
茨城県弁護士会所属
📧 [email protected]
📞 050-3623-1320
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対応エリア
守谷市・取手市・常総市・つくばみらい市・龍ケ崎市・牛久市・つくば市・土浦市・野田市・我孫子市・北柏をはじめ、茨城県南部・千葉県北西部の方からの相続・暗号資産に関するご相談もお受けしています。ビットコイン・イーサリアム等の暗号資産の相続・遺産分割協議に関するご相談は弁護士 吉津和輝(茨城県弁護士会所属)までお気軽にどうぞ。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別事案への法的アドバイスではありません。具体的なご相談は弁護士・税理士にお問い合わせください。なお、本記事の内容は2026年4月時点の情報に基づいています。暗号資産に関する法律・税務の取り扱いは今後変更される可能性があります。
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