守谷で交通事故に遭い整骨院に通いたい — 保険会社に治療費を打ち切られないための注意点
守谷市・取手市・つくばみらい市・常総市にお住まいの方へ。交通事故に遭ってむちうち等のケガを負われ、整骨院(接骨院)への通院を考えている方、あるいは「整骨院通院は認めない」と言われる方は少なくありません。本記事では、整形外科との適切な使い分け、保険会社への対応手順、慰謝料請求の3つの算定基準、自賠責被害者請求まで、弁護士の立場から整理してお伝えします。
- 守谷で交通事故に遭った後、整骨院だけに通っても大丈夫?
- 整形外科と整骨院は何が違うのですか?
- 「整骨院通院は認めない」と言われたら、どうすれば?
- 整骨院に通った場合でも慰謝料は請求できる?
- 治療費を打ち切られたら自費で通うべき?
交通事故によるケガの治療費・慰謝料は、加害者に対する損害賠償請求として、最終的には民法第709条(不法行為)と自動車損害賠償保障法第3条(運行供用者責任)に基づいて支払われるものです。請求が認められるためには、ケガと事故との「因果関係」と「治療の必要性」を客観的に示す必要があります。
このとき重要な役割を果たすのが、医師が作成する診断書・診療録(カルテ)・画像所見です。整骨院(接骨院)で施術を行う柔道整復師は、国家資格者ではありますが医師ではないため、診断書の作成や画像検査ができません。整骨院のみにの通院は、ケガの程度や因果関係を医学的に証明する資料が不足し、後から治療費や慰謝料の請求が認められにくくなります。
交通事故で多いむちうち(頸椎捻挫)や腰部挫傷では、痛みの原因がレントゲン画像に映らないことも珍しくありません。それでも、医師による神経学的所見の記録、MRI・CT等の画像検査の有無、症状経過の継続的な観察は、後の慰謝料算定や後遺障害等級認定の場面で大きな意味を持ちます。
- 医師(医療機関)
- レントゲン・MRI・CT等の画像検査
- 投薬・注射・手術
- 診断書・後遺障害診断書の作成
- 健康保険・自賠責保険・労災が利用可能
- 柔道整復師(医療機関ではない)
- 病院にリハビリ施設がない場合、症状の緩和などに役立つことが多い
- 画像検査・投薬は不可
- 急性外傷への施術(手技・物理療法等)
- 診断書は作成不可
- 医師の同意がない場合、保険会社が施術費を否認することがある
整体院・カイロプラクティック・リラクゼーション施設は、柔道整復師の国家資格を必要としない場合があり、施術費が損害賠償の対象として認められにくい傾向があります。
相手方任意保険会社が整骨院通院に消極的になる背景には、整骨院の施術費用が必ずしも医学的必要性を伴わないケースがあることや、自賠責の傷害分支払限度(後述します)に早く達してしまうこと等が挙げられます。ただ、適切な手順を踏めば、整骨院通院を認めてもらえる可能性は十分にあります。
交通事故の入通院慰謝料(傷害慰謝料)には、次の3つの算定基準があります。同じ通院期間でも、用いる基準により金額が変わります。
| 基準 | 性質 | 金額の傾向 |
|---|---|---|
| 自賠責基準 | 自動車損害賠償保障法施行令に基づく最低限の基準 | 最も低い |
| 任意保険基準 | 各任意保険会社が独自に設定する社内基準 | 自賠責基準と同等〜やや上 |
| 弁護士基準(裁判所基準) | 過去の裁判例に基づく基準。日弁連交通事故相談センター東京支部編『民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準』(通称「赤い本」)に掲載 | 最も高い |
被害者がご自身で示談交渉を行うと、相手方の任意保険会社は自賠責基準または任意保険基準による金額を提示することが一般的です。弁護士が代理人として交渉に入ると、過去の裁判例の蓄積を踏まえた弁護士基準で交渉できるため、慰謝料額が増額する場合があります。
慰謝料以外にも、治療費・通院交通費・休業損害・後遺障害慰謝料・逸失利益等、請求できる損害項目は複数あります。事故後にどのような損害が発生したかを漏れなく整理することが、適切な賠償につながります。
事故から3〜6か月程度経過すると、相手方任意保険会社から「そろそろ症状固定の時期です」「治療費の一括対応を終了します」といった通知が来ることがあります。「症状固定」とは、それ以上治療を続けても症状が改善しない(または改善が著しく緩慢になる)と医学的に判断される状態を指します。症状固定の時期は本来、医師が判断すべきものです。
痛み・しびれ等が残っているのに治療を打ち切りに同意すると、後から「治療を自ら中止した」と評価され、慰謝料が減額されたり、後遺障害等級認定にも影響したりするおそれがあります。打ち切りを言われたら、まず主治医に「現時点で症状固定と言える状態か、治療継続の必要があるか」を率直に確認してください。
主治医が治療継続を必要と判断する場合、健康保険を使って自費通院を続け、後日まとめて加害者側へ請求するという方法があります。具体的には、加害者の自賠責保険会社に対し、自動車損害賠償保障法第16条に基づき直接請求(被害者請求)を行います。傷害分の自賠責の支払限度額は、自動車損害賠償保障法施行令により被害者1名につき120万円が原則です(治療費・休業損害・通院慰謝料等を含む)。
打ち切りに直面したときは、症状固定の時期、治療継続の必要性、自賠責被害者請求の可否、後遺障害等級認定の準備等、複数の論点が絡みます。早い段階で弁護士にご相談いただくと、後の選択肢が広がります。
守谷市は、つくばエクスプレス(TX)の開通以降、東京都心への通勤者が増えた一方、市内の生活は車中心という性格を併せ持つ地域です。常磐自動車道の谷和原ICを抱え、国道294号・国道354号線等の幹線道路で交通量が多く、追突によるむちうち事案も決して少なくありません。守谷市公式サイトでも、市民向けの無料法律相談や、交通事故等で国民健康保険を使用した場合の「第三者行為による傷病届」の案内が公開されています。市内には総合守谷第一病院・茨城リハビリテーション病院をはじめ整形外科・リハビリ施設が複数あり、医師による継続的な経過観察を受けやすい環境が整っています。なお、交通事故の損害賠償をめぐる民事訴訟は、地域の管轄により水戸地方裁判所龍ケ崎支部、土浦支部等が窓口となります。
守谷市・取手市・つくばみらい市・常総市・坂東市・龍ケ崎市・牛久市・つくば市、千葉県野田市・我孫子市・柏市の方からの交通事故に関するご相談を承っています。「整骨院通院を保険会社に認めてもらえない」「治療費の打ち切りを言われた」「示談金の提示額が妥当か知りたい」等、状況をお聞きしたうえで、現時点で取り得る選択肢をご説明します。初回のご相談は面談またはZOOMで承ります。
📞 050-3623-1320
交通事故の慰謝料・後遺障害等級認定・通院交通費等の詳しいテーマ別解説は、弁護士吉津和輝のブログ一覧からご覧いただけます。
守谷市・取手市・常総市・つくばみらい市・龍ケ崎市・牛久市・つくば市・土浦市・野田市・我孫子市・北柏をはじめ、茨城県南部・千葉県北西部の交通事故被害者の方からのご相談(整骨院通院・治療費打ち切り・後遺障害・示談金交渉等)をお受けしています。弁護士 吉津和輝(茨城県弁護士会所属)までお気軽にどうぞ。
・e-Gov法令検索(デジタル庁)
・民法(明治29年法律第89号)|e-Gov法令検索
・自動車損害賠償保障法(昭和30年法律第97号)|e-Gov法令検索
・日弁連交通事故相談センター東京支部編『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準』(通称「赤い本」)
・守谷市公式サイト(交通事故等にあったとき/国民健康保険関連の案内)
2026年5月3日:公開
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別事案への法的アドバイスではありません。具体的なご相談は弁護士にお問い合わせください。なお、本記事の内容は【令和8年(2026年)5月】時点の情報に基づいています。法律・実務の取り扱いは今後変更される可能性があります。
公開日:2026年5月3日|最終更新日:2026年5月3日
